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プレイヤーズ インタビュー

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安部柊斗「東京の心臓」【前編】


安部柊斗<前編>
「東京の心臓」


2019年までJリーグ特別指定選手としてJ1とJ3の試合に少しずつ出場し、好プレーでいい印象を残していた安部柊斗。

インカレ制覇を置き土産に明治大学から、正式に東京へと加入すると、2020シーズンは1月28日のACLプレーオフでいきなり先発出場。

以後、負傷やコンディションによる出場回避を除けば、中盤のレギュラーポジションを譲らずにプレーを続けてきた。

もはやレギュラーにとどまらず中心選手となっているが、その自覚はあるという。

「そういう意識はしていました。特に、シーズン途中に橋本拳人選手が抜けたことでその意識は強くなったと思います。いままで東京の中心でやってきた選手が移籍したそこの穴埋めは、同じポジションでもある自分がやらないといけないなという想いがありました。その分、責任が重くなったと思います」

昨年で言えば久保建英もそうだった。主力選手が海外に移籍すると、同等の存在を求める空気は強くなる。

「日本代表の選手が抜けてしまったわけですから。いまはまだ橋本選手に全然届かないですけれど、同じレベルまで行かないといけない」と、責任を痛感している。

アンカーの橋本とは若干プレースタイルは異なるが、ボールを奪う力がある中盤というところは共通している。

インサイドハーフまたはボランチの選手ということもあり、チームの心臓と呼べる役割を担っているのは間違いない。チームの戦い方に、安部のプレースタイルがうまくはまっている。

「自分の特長をすごく活かせるポジションをやらせてもらっていると思います。加えて今の戦い方でこのポジションをやらせてもらうことで、前はそれほどゴールを狙う、点を取る選手ではなかったのに、ゴール前に顔を出す機会が本当によく増えて、自分のプレーの幅が広がりました。2020シーズンは大学のときよりも自分の特長が活かせているのではないかと思います」

J1リーグでの2得点もすばらしかったが、やはり際立っていたのはACL第4節上海申花戦の決勝ゴールだった。あの位置に顔を出し、点を取るところまでやりきってこその“東京のアベシュー”だ。



「絶対に勝たなければいけない試合で、状況判断が難しいところではありましたが、ゴール前に出ていったという場面ではありました。普段、Jリーグではやっていない中国の選手たちとの試合で点を取れたことは自分のなかでもすごく自信になりましたし、ここからまだまだやっていけるなと奮い立った記憶があります」

役割としてだけでなく、チームを勝たせるプレーをするという意味でも、もはや心臓。

さらにチームを引っ張っていく必要性も感じている。

「大卒は即戦力と言われる、そのとおりにならなければいけないと自分も思っていました。もっともっと自分を出していきたいです。そして一年目ということもありフレッシュな気持ちで試合に入れている、このフレッシュさを今後も自分のなかで持ち続けられるように心がけたいです」

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後編はこちらから



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