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プレイヤーズ インタビュー

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高萩洋次郎「在籍4年目で感じたクラブの成長」【前編】


高萩洋次郎<前編>
「在籍4年目で感じたクラブの成長」


2017年1月。FCソウルのグアムキャンプに参加していた高萩洋次郎は急転直下、FC東京へと加入。沖縄に移動してキャンプを続行した。以後4シーズンが経過し、年長者として慕われる存在となっている彼の目に、クラブの変化はどう映っているのだろうか。

「首都東京のクラブということで、もともと最先端のことをやろうとしていた印象があります。ただ選手とクラブそれぞれでがんばっているという感じで、互いの関係がもうちょっと密になればいいなと思っていました。次第に選手会もクラブに協力するところはして、一方クラブ側も選手会に寄り添ってくれるようになり、4年経ってすごくいい関係になっていると感じます」

長谷川健太監督のもとで成績が向上した要因は日常生活レベルからの意識の改善や、集団としてのまとまりのよさにもある。そしてクラブがファン・サポーターに向けて送り出す諸々の企画に選手も非常に協力的であり、チーム力と情報発信の両方で東京の価値を高めている。
その鍵となったのは、先日現役引退を発表したあの選手だという。

「クラブ自体はすごくいい組織ではあったと思います。でもぼくが来たときはあまり選手会が機能していなかった。選手のまとまりも足りなかったし、選手からクラブに対する感謝であるとか協力する姿勢もあまり感じられなかった。そこで選手会長の吉本(一謙)選手が『東京のために』と、すごく熱心に動いてくれたことから始まっていると思います」

「クラブがこのコロナ禍の状況でどういうことを発信していけばいいかをよく考えていた」と、髙萩。いち選手の枠を超え、クラブのメンバーとして行動を起こし、話し、ふれあう。新型コロナウイルスに伴う自粛期間にも、選手会はオンラインによる社会連携活動をおこない、またステイホームに協力した人々のためにさまざまなコンテンツを提供した。
活動再開後もオンライン小学校訪問を実施するなど、ピッチ外の活動に積極的だったが、そのうえでチームからはひとりの感染者も出していない。

「東京のクラブはいちばん感染のリスクが高く、怖かったと思います。そのなかでもJリーグのお手本となるくらいの成果を出している。感染者ゼロというのはまずクラブの努力があってこそ。なおかつチーム、選手、現場のスタッフも含めて気をつけて努力したところは要因として大きい。クラブがひとつになっている証ではないかと思います」

ピッチ内にとどまらず一年間を通し、自覚あるふるまいを続けたことに、高萩はクラブの成長を感じ取っている。

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後編はこちらから



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