携帯アクセス解析
back

プレイヤーズ インタビュー

top
林彰洋 選手インタビュー【後編】


林彰洋 選手インタビュー<後編>


前編はこちらから

――ただ、ここまでの数年間で、そのように詰めていく作業ができる協調性は既にあるのでは?

そうですね、僕が加入した一年目に比べたらチームメイトの特長なり、色は把握できていると思いますし、一人ひとりの良さを見いだせる自信もあります。



やはり実際の試合になったときには相手の存在があって、彼らが我々の良さを消そうと努めてくる。そうなったときにチームとして選手個々を活かせるようにしていかないといけないと思うのですが、対処法を見いだせていないところが今シーズンに関しては多いので、それを積極的につくり出していければと思っています。

――仰るように継続したメンバーで東京らしさが出来てきましたけれども、新顔や若手の個性を活かして化学反応を起こすべく、うまく取り込んでいく必要もあるのでは?

今シーズン新たに加入した選手たちには優れた特長があります。

そんな彼らの持つ長所を出してあげたいですし、それがチームのためにもなります。現時点でも僕たちは個々の特長を互いに把握できているとは思いますけれども、短所をうまく見えないようにすることができれば、さらに特長をより良いかたちで出していくことができるはず。そんな状況にしていきたいと思います。

――林選手は一番後方にいる選手として全体がよく見えると思いますし、個々の良いところを引き出す役割を今シーズンもやっていきたいと?


守備の組織づくりというか、守備を円滑に回すような仕組みをつくるには、チームのやり方を踏まえていくことが必要です。そしてその約束事を各々の選手がどう捉えるか、組織づくりにどう取り組むか、それ次第でより良く変えていくことができると思うので、そこの中心を担わないといけないなとは感じています。



常に後ろから見える立場にある人間として、特にディフェンスの部分に関しては発言ができるように、チームに良い状況をもたらせられるようにしていきたいと思っています。

――過密日程の連戦では、継続してチームを見ている林選手が、久々に出る選手や新しく加わる選手にアドバイスをする回数も増えそうですね。

そうなってもいいように、僕は常にサブの選手を見ているので、日頃からサブの選手とコミュニケーションをとっています。現時点で、誰が入ってきても、どの選手にどういう特長があってその長所を活かしてあげられるか、短所を消してあげればいいかと、わかっているつもりです。



そこの部分はいざ再開後の試合が来たときにも、ぬかりなくやりたいと思っています。

――最後に2020シーズン、林選手は東京をどういうチームにしていきたいとお考えですか?

そうですね、東京の強みは、がむしゃらに、ひたむきにプレーしている姿をファン・サポーターに届けているところにあると思います。



その強みを消さず、失わずに、やはり攻撃のシーンをもっと増やしていければいいと思います。



その中で、昨年ある程度築くことができたディフェンスの強固さを残せるようにしたいですね。今の4-3-3のフォーメーションに関しては、可能性という部分では昨年以上にあると感じています。その可能性をいかにかたちにできるか、それが今は重要なのかなと思っています。 

――そのチームとしての動きに毎試合、林選手ががっちり掴んでから味方へと的確に送り出す一連の動作が含まれると、より安定感が増しそうですね。

シーズンを通して、パフォーマンスが安定するよう、日々成長できるように、本当に良い準備をしていきたいと常に思っています。



一日単位で技術が目に見えて向上することは、そうはないはずですから、気持ちの面であったり、チームに自分が順応する努力を心がけると同時に、もう一段階、自分のゴールキーパーとしてのレベルを上げていきたいなと思っています。



(c)F.C.TOKYO