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Youはどうしてトーキョーへ

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第5回 ナ サンホ選手


第5回「Youはどうしてトーキョーへ」は、ナ サンホ選手。今シーズンのここまでの戦いぶりや日本に来てからの心情の変化などを聞きました!


――はじめに、日本での生活は馴染むことができていますか。

今年から、東京でプレーすることになり、初めて生まれ育った韓国を離れ、日本に来ました。

韓国以外の国で生活するのは初めてだったので、最初のころは不安の連続でしたが、今は、時間を重ねていくなかで、さまざまなことを吸収できています。

特にサッカー面においては、チームメイトとのコミュニケーションの取り方で悩んだ時期がありました。

ただ、東京の選手は本当に温厚で人当たりの良い選手ばかりなので、自分もチームになじむことができ、今は本当に楽しくサッカーに打ち込むことができています。

――ちなみに、プロサッカー選手を本気で目指すきっかけとなった出来事はありますか。


実は小さい頃から、自然とボールを使った遊びばかりしていたという話を聞きました。父の友人の子供がサッカーをしていたこともあり、物心がついたときにはサッカーに夢中になっていました。年を重ねるごとに、サッカーへの想いも高まり、プロを意識するようになりました。

――そして、2017年から光州FCでプロのキャリアをスタート。昨シーズンは、光州FCでK2リーグのMVP、リーグ得点王、リーグベストイレブンの個人タイトルをすべて獲得。そして、今シーズンFC東京に加入し、日本で新たなスタートを切りました。


光州FCでは、個人タイトルを含めて、さまざまな経験を積み上げることができました。ただ、自分としては「まだまだ成長したい」という想いがあり、次へのステップアップの意味も込めて、日本、FC東京への移籍を決断しました。

海外での経験は、サッカーにおいても学びがたくさんある一方で、その他、自分を取り巻く環境の変化に適応する力など、これからのサッカー人生においてプラスな要素が多いように感じています。

実際に、日本に来てからは公私において、視野を広げることができました。

――今シーズンから、日本でプレーするなかで感じていることはありますか。


ここまでシーズンを過ごしてきて、まずは「判断力」に差を感じています。

今、自分が何をしなければいけないのか、攻守における優先順位など、もちろんチームによってスタイルはさまざまありますが、韓国でプレーしていた頃に比べると、日本人選手のプレーのしたたかさや判断力の高さを感じます。

また、周辺状況をキャッチする力(視野の広さ)や組織力の高さも日本に来てから、強く感じさせられているところです。

自分自身、日々学ぶことも多く、着実に成長を感じています。

――ここまでリーグ戦は出場した23試合中、先発での出場は4試合。東京のファン・サポーターからも更なる活躍に期待が寄せられています。


今シーズンもラスト2試合。限られた時間のなかで、自分の長所を練習から積極的に出して、チームに良い刺激を与えていきたいと思っています。ここまで、個人としては物足りなさもあり、歯がゆい部分もありますが、少しでも状況を打開できるように、やれることをしっかり継続していきたいと思います。

――最後に、オ ジェソク選手とユ インス選手。2人の韓国籍選手は、ご自身にとってどのような存在ですか。



2人は、大きな木のような存在です。いうならば、日本のお父さんとお母さん。言葉の壁がない唯一の存在で、公私において常に相談に乗ってもらっています。2人の存在が、今の日本での生活の支えです。今後の成長にとっても、2人の存在は大きく、欠かせないものだと思っています。



(c)F.C.TOKYO