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Youはどうしてトーキョーへ

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第4回 ユ インス選手


第4回「Youはどうしてトーキョーへ」は、ユ インス選手。プロサッカー選手になったきっかけや昨シーズン期限付き移籍していた福岡で得たもの、また、2016年の8月6日ホーム磐田戦で決めた、自身のJ1初ゴールについて聞きました。


ーープロサッカー選手になろうと思ったきっかけは。

一番は、日韓ワールドカップを見てから、プロサッカー選手になりたいと思うようになりました。それから、さらに強くプロサッカー選手になりたいと意識するようになったのは、大学に入ってからです。その頃から、日本のJリーグでプレーしたいという一心でサッカーに打ち込んでいました。

そして、夢が叶い、FC東京というクラブでプロキャリアをスタートさせることができ、今に至ります。

ーー大学時代には、世代別の韓国代表にも召集されていました。インス選手にとって代表とは。

韓国代表という場所は、強い責任感を持った選手たちが戦う場所。今、チームメイトのナ サンホ選手がコンスタントに韓国代表に招集されています。
自分がそういった場所でプレーをするためにも、今一番必要なことは、東京で試合に出て結果を出すことだと思っています。
代表への道を、自分の力で切り開いていきたいと思います。

ーー昨シーズンは福岡でプレーしました。そこで得たものは。

まず、福岡への期限付き移籍を決めた一番のきっかけは、とにかく試合に出て経験を積み上げたかった思いがあったからです。

J2は、球際の激しさや勝負へのこだわりが強い。
シーズンを通して、試合に出続けることで自信や経験を積み上げることができました。
自分を成長させてくれた、福岡にとても感謝しています。

そして、自分の活躍が再び認められ、東京でプレーする機会を得た。シーズン当初から常に、東京のために力を発揮したいという思いでいます。

ーーただ今シーズンは、夏場の負傷など、難しい時期もあるなかでプレーしていると思います。

今シーズンは、ここまで怪我もあり、悩んだ時期もありました。
個人としても、まだまだ満足していません。

ただ、ラスト5試合。最後の最後まで、チームのために自分がどれだけやり切れるのか。シーズンが終わるまで、何が起こるか分からないので、自分に与えられた役割のなかで、しっかり期待に応えていきたいです。

ーーラスト5試合という話もありましたが、チームとしてはこれからどのように戦っていくか。

ラスト5試合。すべてが決勝戦のような気持ちで臨む必要があります。とにかくチームが一つになって良い準備を続けていくことが、今の自分たちにできることだと思います。


ーー最後に、J1初ゴールで決勝点にもなった、2016年8月6日のホーム磐田戦。あのゴールが自分にもたらした力とは。

今、思えばあの時期も決して簡単ではなかったと思います。
チームとして、さまざまな変化が起きていたなかで、U-23が主戦場で、とにかく結果を追い求めていた自分にチャンスが巡ってきました。

J1のベンチに座り、均衡した試合を見つめていた自分を信じて、監督が交代のカードを切ってくれた。自分としては「期待に応えたい。チームの勝利に何が何でも貢献したい」という思いを持ち、ピッチへ入りました。



(90+1分、味方の折り返しに身体で押し込む。J1初出場初ゴールが決勝点になった)

身体、気持ちのすべてで押し込んだあのゴールは、もどかしい時期を払拭してくれた、自分のサッカー人生においてターニングポイントになったゴールの一つです。



(c)F.C.TOKYO