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OBインタビュー

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奥原崇「一番前に立って東京都を引っ張っていこう」


第5回OBインタビューは、育成部部長の奥原崇。育成部長としての日々の仕事に対する思いや情熱、指導者としての在り方など熱く語っていただきました。全3回に分けてお届けいたします。本日は、中編をお届けします!

◆指導者ライセンスと、それに携わるインストラクターの資格はまた別のものですか?

A級、B級ライセンスの保持とは別に、インストラクターとしての研修を受けなければ取得できないものです。
東京の中では秋山敬貞(U-15深川コーチ)や、横江塁(普及部フットサルコーディネーター)も資格をもっています。

通常、ライセンスは日本サッカー協会が発行するのですが、その中に「FC東京コース」があり、土日や冬休みを使ったコースも開いています。
資格更新のためのリフレッシュ活動も行っており、味スタで講義をして実際に東京の試合を観戦してもらったりしています。

なかなか表には出てこない活動ですが、私たちに与えられた役割に責任とプライドを持ち、Jクラブとしてより良いものを提供したいという気持ちは強いです。指導の中身を変える訳ではありませんが、「FC東京だから出来ること」にはこだわっています。

なぜなら、このような活動がFC東京の認知度を高め、かつ、クラブに貢献してもらえる人を増やすことにつながります。指導者のもとには必ず選手がいて、C級であれば12歳以下の子どもたちと触れ合う機会も多い。まさに、その子どもたちがFC東京を好きになり、応援したくなるように……という意味もあり、地域貢献が果たす意義は大きいと考えています。

◆他クラブも同じような活動を行っているのですか?

ほとんどのJクラブは行っていますが、規模の大小はありますね。
私たちのように多くのコースを持っているクラブもあれば、ひとコースのところも。インストラクターの資格を持っている方がスポットで入って……というところもあるかもしれません。

さらにFC東京の場合、指導者ライセンスだけではなく、トレセンや国体活動への協力、コーチ派遣など、東京都全体の普及から強化活動まで、お手伝いできるところは何でも積極的にやっていこうという意志があります。
クラブの歴史と伝統から、「一番前に立って東京都を引っ張っていこう」という姿勢でそれぞれの活動を行っています。



◆クラブ内に留まらない東京都全体への貢献を。

もちろん我々が出来ること、出来ないことについて整理はします。
ただ、たとえばトレセン活動にコーチを派遣していますが、それは「なんとなく要望されたから」という理由ではなく、東京のコーチたちにとっても新たな指導現場に触れられるというプラスの面を考えてのことです。
一方、学校の先生だけでは数も少なく、指導現場にスタッフが行き届きにくい中、Jリーグクラブが参画することで東京都のサッカーの発展に協力できます。常に互いにメリットのある形で調整することを考えています。

私自身、FC東京に育ててもらったことは間違いありませんが、それだけではなく、東京に生まれてジュニアの頃から中体連、高校(堀越学園)、大学(中央大)と、ずっと東京で過ごしてきました。高校生の時に国体に出場し、成年では優勝もでき、指導者としても3度関わらせていただきました。
東京都の活動の中で、選手・指導者としてのキャリアを積ませてもらい、その経験を還元したい。そこに強い想いがあります。



◆まさに東京一筋。だからこその。

そうですね。東京都国体選抜(少年男子)の監督を務めた時(2013年)も、自分自身が大きく成長できた実感がありました。
今年、北慎(U-15むさし監督)が、私と同じようにチームを持ちながら同監督を務めていますが、そういった経験を東京の指導者が得られること自体がとても恵まれています。
あるいは、他の指導者仲間や選手、他クラブ……高体連(高校)の選手たちに対しても、新たな刺激を与えることができます。協力し合い、互いにWin-Winの関係を築くことのできる活動をめざしています。・・・・・・
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