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OBインタビュー

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〖完全無料公開〗 奥原崇「どこかで“指導者”というイメージは持っていた」


第5回OBインタビューは、育成部部長の奥原崇。育成部長としての日々の仕事に対する思いや情熱、指導者としての在り方など熱く語っていただきました。全3回に分けてお届けいたします。本日は、前編をお届けします!


◆育成部長として3年目を迎えられましたが、アカデミーに限らず多岐にわたるクラブ内の業務に携わられているとお聞きしました。

先日はC級ライセンスのインストラクターを務めました。
一般的に、指導者ライセンスの発行は東京都サッカー協会が主導となりますが、今回はJリーグ選手会が希望者を募り、FC東京からは林彰洋選手、東慶悟選手、矢島輝一選手、渡辺剛選手、宮崎幾笑選手が参加。私自身もJリーグ選手会からの依頼を受ける形で、先ごろ第1回目の講座を開催しました。

現役選手がライセンス取得に向き合う理由は、それぞれ異なります。
「選手のセカンドキャリア」がまだ見えていない中でも、指導者としてのイメージ作りを……ということもあれば、選手としてのクオリティをさらに高めたいから、という理由もあるようです。



◆教えるためだけに役立つものではない?

選手はプレーや戦術に関して、自らの感覚として染み込ませてきた部分が多いはずです。しかし、指導者ライセンスを取得する場合、それを「言葉にして、理論として」説明することが出来なければならない。
そういった作業に早い時期から取り組めることは、現状のプレーヤーとしてのクオリティを高めることにもつながると思います。

矢島選手は、大学生時代に指導者がいない日もあり、その時に「こういうやり方をすればもっと効率がいいのではないか……と感じたことがありました。だからきちんと指導の勉強をして、自分自身に活かせるようになりたい」とも言っていました。まさに日頃からそういう観点をもってトレーニングをしているんですね。
ちなみに昨年末には前田遼一選手(現FC岐阜)のB級実践を行ったのですが、彼も「現役のあいだにこのような経験ができて良かった」と話していました。

◆講座はどのような内容に?

私自身、Jリーグでの選手経験があり、トップチームのコーチや育成年代の監督等も経てきました。ですから、なるべく現実に即した話題を提示していくことを心掛けました。
指導者が何を考えているのか、選手のどこを見ようとしているのか。この監督であれば、ああだった、こうだった……などと。

選手たちにもとても興味を持ってもらったようで、たとえば東選手はキャプテンとして監督とのコミュニケーションが増えているとのことでしたが、C級を学ぶことでまた違う発想になったり、より深く話ができるかもしれない、と。

みんなすごく前向きで、真面目に取り組んでくれ、実践に関してはJリーグのシーズンオフになりますが、彼らであればきっと良い取り組みをしてくれるだろうなと感じています。


◆自身も、選手当時から指導者をめざしていたのですか?

小学校の卒業文集に「プロサッカー選手になった後には指導者になりたい」と書いていましたね。
高学年の時には低学年の子どもたちを教えるのが好きでしたし、中学、高校、大学生になっても、自分が所属していたチームに行って一緒にサッカーをしていました。だから、漠然とですが、どこかで「指導者に」というイメージは持っていたように思います。

FC東京で選手を終え、一時東京ガスの社業に戻った時も、諸先輩方のアドバイスもあって「サッカーからは離れない」と決めていたんです。
その間に成年の国体や関東リーグ、フットサル等でのプレーを続けながら、C級ライセンスを取得しました。

◆指導者ライセンスと、それに携わるインストラクターの資格はまた別のものですか?

続きは、来週公開の中編に続きます...。・・・・・・
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