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OBインタビュー

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石川直宏「生きる上での基準」


第1回OBインタビューは、クラブコミュニケーターの石川直宏。クラブコミュニケーターとしての日々の活動や今後のビジョンについて聞きました。



◆昨年はクラブコミュニケーター(以下、CC)として活動されました。石川CCにとってどのような1年でしたか?

「クラブコミュニケーターとして、すぐに影響を与えられたか?というとそうではなかったかもしれません。ただ、今後、東京やそこに関わる人たちに対して影響を与えられる存在になるために、様々な立場や部署のスタッフとコミュニケーションをとってきました。ずっと現場しか知りませんでしたが、クラブにはチームを支える人々がたくさんいます。そういった人たちと同じ視点に立ってみて、今、何が起きているのか、どうすればもっとよくしていけるのかと考える毎日でした。まったく同じ立場になることはできないので、まずは近くにいってその距離を縮め、その上で自分がどう感じるのか、あるいは仲間が何を感じているのかを考える。互いの理解がなければコミュニケーションも一方的になるので距離感を意識し、それを縮められるように取り組んできた1年だったと思います」

◆CCの他に個人的な活動もありました。昨年の“業務”をザッと振り返ると?

「様々な視野から物事を見たいとの理由で、クラブの理解を得て個人の活動も行っていました。ワールドカップやチャンピオンズリーグの試合解説や、イベント・番組出演。講演もいくつか行いました。小学生年代から、中高生、おとなの方を対象にしたものもあり、幅広い年代の方に向けて発信していく機会がありました。『F.C.TOKYO COLORS』では“ナオブラボー”もありましたね。クラブ内では、部長会議に出席して全体の流れを見ることや、育成や普及ミーティング、アカデミーの現場に参加させてもらったこともありました。また、クラブスポンサーの方々との会食や、メディア訪問。大人のサッカー教室やスクール生の卒業イベント……等々。本当に様々な活動を行うことができました。



◆印象に残ることは?

「自分自身、地域との連携に、すごく興味が沸きました。普及部のコーチと共に『府中けやきの森学園』の特別支援学校でサッカー教室を実施したことや、西調布の『覚證寺』というお寺で開かれている、こども食堂で一緒にご飯を食べたこともあって。地域からいろいろなヒントや刺激をもらうチャンスがまだまだあるなと。互いに高め合い、刺激し合うことで地域の活性化につながったり、東京の力にもなるのではないか、と。そのような気持ちは強くなりました。あとはクラブスポンサーのみなさんのつながりも印象深いです。みなさんと一緒にアウェイの札幌戦を観に行って、前半2対0で勝っていて『強いねー!』なんて言っていたのに、後半に逆転されて、しーんとなりましたが(苦笑)。みんな、東京が好きで熱いんですよ。『KIRIN』の方の息子さんがチャンピオンズリーグの決勝イベントのメンバーに選ばれていて、そういうつながりもあってよく話をしていたのですが、先日、異動になるということで送別会をしたんです。他のスポンサー企業の方も集まって、会社の垣根を超えて絆が生まれていたり、東京に対する熱もすごく感じました。東京がきっかけになって企業同士もつながるし、スポンサーを超えたサポーターのような雰囲気で。みなさんがすごく熱い気持ちでサポートしてくださっているんだなと。それは選手時代には、明確にはわからなかったことです。互いの距離が縮まり、それを感じたくて今このような立場にいるのだし、その人々の想いを今後の力にしたいとも思います」



◆子どもたちのコーチも?

「実はライセンスは落ちました(苦笑)。指導の実績がないので、そこは冷静に受け止めています。僕はどんどん理想が高くなっていっちゃうというか……。インストラクターの方にもそのような指示を受けたのですが、ひとつずつ潰してやっていけばいいかなと。ともかく、すべてに於いて、やって損はないというか、自分の中では全部プラスに働いていると感じます。今後、指導者になる可能性も全くないということはないけれど。子どもに指導する難しさもある。響かないわけではないけれど、なかなか伝わらない子どももいて(苦笑)。そのあたりの様子は『ライオンのグータッチ』でぜひ見てください(笑)」



◆指導者は志していない?・・・・・・
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