携帯アクセス解析
back

プレイヤーズ インタビュー

top
内田宅哉「壁を越えるための方策とは」【後編】


内田宅哉<後編>
「壁を越えるための方策とは」


得点に関与することは難しい。その壁を乗り越えるために、工夫が必要なのだと内田宅哉は言う。

「単純に走力をつけるということも大事だと思います。でも、ポジションどりだったりチームのみんなとコミュニケーションをとることで、さらに向上の余地がある」

条件が整えば、ゴール前で発揮する個人技はある。そのシチュエーションに持っていくために、メンタル面の改善も欠かせないと思っている。



「正直なところボールを失ってはいけないという気持ちが強く、消極的なプレーになることも少なからずありました。そういうところはなくしていき、もっと自分の強みであるドリブルを活かしていけば、さらにゴールに近づくのかなと思っています」

ただ漠然と気持ちを強くしようというのではない。自分のことは自分で分析出来ている。



「ドリブルもそうですが、ひとつのプレーがうまく行ったら波に乗ることは出来る。でも失敗したときには、どんどん消極的になってしまったりすることもある。そこは直さないといけないし、どんどんチャレンジしていくように行動を変えないといけないかなと思います」

2020年12月12日のサンフレッチェ広島戦では、紺野和也や三田啓貴との連動で中村帆高のゴールをお膳立てした。



あのように自信が“崩し”に関わり得点につながることがこれまでは少なく、内田は「すごく嬉しかったし、自信にもなった」と、喜んだ。



「そのほかのプレーも自信を持って出来ました。そこは続けていかないといけない」と、年の終わりに明るい兆しが見え、内田の表情も赤みが差した。

「ファン・サポーターの方からは『ドリブルを見たい』という声をけっこういただきます。

2020シーズンで言えばセレッソ大阪戦で見せたように自分で相手陣内に切り込んでいくプレーをもっと増やしていきたいと思います」

波多野豪、岡崎慎、鈴木喜丈と同時昇格。蓮川壮大や松岡瑠夢といった大学経由組の2021シーズンからJリーガーになる選手とも同期だ。彼らの存在が刺激になっている。

「U-18で一緒にやっていた蓮川選手、岡崎選手、アカデミーからではないのですけれど田川選手と、同期の選手をやはり意識します。特に新加入の選手に対しては次のシーズンが始まるまでに差を広げておきたいという気持ちもありました。今年はまだまだ足りないですが、この経験を2021シーズンにつなげられたらと思います」

壁が前を塞いでいる。しかし乗り越えるための自信がないわけではない。。
ブレイク寸前、励ましたくなる若者の姿が小平にはある。

・・・
前編はこちらから



(c)F.C.TOKYO