1月27日より行ってきた沖縄 国頭・糸満キャンプも今日が最終日。
今回は、このキャンプを振り返っていきたいと思います。
毎年おこなっているシーズン前のトレーニングキャンプは、長いシーズンを戦い続けるための土台を作る、もっとも重要な期間です。
既存の選手たちに加えて、新加入の選手たちとの融合、そしてさらなる積み上げを図ります。
また、今年のキャンプは例年とは大きく異なり、感染症を考慮した体制でのキャンプインとなりました。
食事会場の座席を変えたり、定期的なPCR検査の実施や、ファン・サポーターのみなさんとのふれあいを行わないなど、感染症対策を徹底しながら行いました。
地元の方々との交流やサッカー教室も実施することができず寂しい部分は少なからずありました。
初日から約1週間は、長期オフから身体を起こして、コンディションを上げていくためのトレーニングが中心。
ただ、シンプルな走り込みではなく、ボールを使いながら長い距離を走ったり、サッカーを通じてフィジカルの部分を向上させていきました。
1月30日にはキャンプの拠点を国頭村から糸満市へと移動させました。
また、日本へ入国し、隔離期間を終えたブラジル籍選手に加えて、小平グランドで調整をおこなっていた選手たちも合流。
2月1日には怪我で離脱中の林選手も合流し、ここからさらにチームトレーニングのギアを上げていきました。
そして、2月3日、初めてのトレーニングマッチをJ2のジェフユナイテッド市原・千葉 と実施。
45分を4本戦い、トータルスコア2対3で敗戦。
今シーズン、初の実戦は敗れてしまいましたが、新加入選手たちも出場しました。
特に、DF蓮川選手は「はじめての実戦で緊張しましたが、いろいろなことを感じることができました。小さい頃から見ていた森重選手と近くでプレーすることで良いところをどんどん吸収して、もっと試合のなかで自分の力を発揮できるように積み上げていきたい」と充実の表情を見せていました。
再会!!!
2月7日には、京都サンガF.C.とトレーニングマッチを行いました。
結果は、45分を4本戦い、トータルスコア2対6で敗戦。
J2京都の激しいプレッシャーに対して、なかなか自分たちのサッカーを表現できず、守備の部分でも勢いに圧倒されるようなゲーム展開となりました。
練習では良い積み上げができていても、実戦の場で結果がついてこない。
京都戦の翌日、練習前にチーム全員がグランドに集合し、あらためてチームが目指すものについて長谷川監督から話がありました。
「たかが練習試合。されど練習試合。
チームとして仕上がってきている京都との試合だったが、相手に走り負けてしまった。
東京の強みは、アグレッシブに戦うこと。
どんな状況であっても、気持ちの面から相手を上回っていかなければならない。
ルヴァンカップ優勝は昨シーズンのことで、今のものではない。
常にアグレッシブに戦って、それを勝利につなげていく。
今シーズンも開幕から連戦となるので、チームとして、一つひとつ勝っていけるように、改めて準備していこう」
ちょっとした気の緩みや、コンディションがまだ整っていないキャンプ中だという部分がメンタル的な影響を及ぼしていたのかもしれません。
長谷川監督の言葉に、選手たちは改めて今やるべきことを再確認。
トレーニングでは、2部練習やオールアウトなど、激しいトレーニングを連日行い、身体を徹底的に追い込んでいきました。
そのなかでも、キャンプ中は、選手たちに多くの取材や企画に協力してもらいました。
ファン・サポーターのみなさんには、さまざまなコンテンツを通じて、選手の素顔や元気な様子が少しでも伝えることができていたらと思っています。
そして最後に、このキャンプを行うにあたり、ご尽力いただいた沖縄県の役場の方々、ホテルのスタッフのみなさん、グランド整備にあたってくださった施設の方など、多くの支えがあって今回のキャンプを終えることができました。
例年以上に多くの方々の心のこもったサポートを感じるキャンプとなりました。
この場を借りて御礼申し上げます。
今シーズンのチームの活躍をもって、恩返しをしていきたいものです。
18日間におよぶ沖縄 国頭・糸満キャンプの全日程が終了し、本日帰京。
ここからは約2週間後のリーグ開幕となるアウェイ浦和戦にむけて、小平グランドで準備を進めていきます。
引き続き、熱い応援のほどよろしくお願いいたします。